北海道:13日目

7月12日(木)野塚〜小樽 走行65km

6時に目が覚めると夜中にはいったん上がっていた雨がまた降り出している。寝坊したのはきっと雨のせいだろう。炊事場の屋根の下で朝食にし、撤収作業もそのまま炊事場で行う。濡れて砂まみれのテントをたたみ、荷造りをしているとほかのキャンパーも集まってくる。雨だとほとんど寝ている以外にすることがない場所なので、困ったねえ、と言いながらもけっこう楽しそうだ。ゴアテックスの上下にビーチサンダルという装備で自転車で小樽まで行くというと「無理するなよ!」と送り出してくれる。

撤収作業中はかなりひどい降りになったが、出発の頃にはやや小降りになり比較的楽に走れた。野塚から美国までは山越えで、原野や牧場の中をえっちらおっちらと進む。美国に下る急坂を降りるとすぐに観光案内所があるのでひとまず休憩。ネットにつながったPCがあるので天気予報をチェックすると午後は回復に向いそうだ。だが、なんと台風が接近しているではないか。予想進路はまさに日本海のフェリー航路と重なっている。まいったなぁ、と思いながらとりあえず余市に向けて走り出す頃には幸い雨が止んでいた。

美国、古平と比較的大きな町が続く。こんな町は岩内以来なのでちょっと新鮮。いかに積丹に人が少ないかがわかる。やっぱり東海岸は開けてるな、と思ったが古平から余市の間はまたもやほぼ無人地帯。トンネルの連続で、新しくなったトンネルと古いのが半々ぐらい。交通量も増えてきているのでちょっと怖い思いもする。

途中、たしかチャラツナイ岬のところの駐車場で休憩。珍しく白いハマナスが咲いている。

白いハマナス白いハマナス

出発しようと用意していると、ばあちゃんが一人話しかけてくる。じいちゃんとバイクに二人乗りで北海道一周をして、今夜小樽から舞鶴、そして奈良へ帰るという。トンネル内を走っていると手を上げて抜かして行った。あ、やっぱり昨日積丹岬にいた人たちか。いいなあ、歳取ってもあんな風に走って旅したいものだ。

ローソク岩ローソク岩

余市まではトンネルと入江の連続。見応えのある岬や岩が多そうだが、トンネルが多いので道路から見えないのは残念。カヤックには良さそうな一帯だ。

余市で昼食後、国道5号線を小樽へ向う。229号よりもこっちの方が狭いトンネルが多くて怖い。入口を見て歩道が広そうなところは歩道に上がって走るのだが、途中で歩道が狭くなるという恐ろしい事態にも遭遇した。荷物の両サイドを擦りながらなんとか通行した。確か塩谷に出る直前のトンネルだ。

塩屋塩屋

途中フゴッペ洞窟や忍路の環状列石も見たかったのだが標識が出ていないのでわからずじまい。塩谷まで来たのでそのまま進もうと思ったが休憩タイムだったので塩屋の浜で一休み。

塩谷からはオタモイまでひたすら登り。4kmほどだがけっこう急なのでなかなか進まない。口に出すと高橋牧場の二の舞になるので、ひたすら「オモタイオタモイ」と頭の中で呪文を唱えながら登ったkameであった。

残念ながら峠を越えたら眼下に小樽の街が広がる、ということはないのでさしたるドラマもなくいつの間にか小樽の街に入っている。標識に従っていったん運河まで出てから小樽グリーンホテル本館に向う。

ホテルのフロントはけっこう人が多く忙しそうだ。問い合わせの電話も多いが満室らしい。そうか、世の中は三連休に入ろうとしているのか、とふと思い出す。裏に自転車を置いて荷物を部屋まで運び上げる。泊まった部屋は1室しかない「ハリウッドツイン」なのだが、確かに妙な間取りだ。でも広さも十分で設備的な不満はない。濡れたテントやシュラフを広げるとどんどん乾いてくれるのが嬉しい。その間コインランドリーで洗濯。大型の乾燥機が嬉しい。乾いた服とはなんたる贅沢。

せっせと作業をしてから小樽ビールで夕食。無事を祝してビールで乾杯。