Breakneck Ridge Trail

先週末を最後に冬が来ると思いきや、天気予報によるとまた気温が18度まで上がるらしい。土曜日は一日雨、日曜日に照準を合わせBreakneck Ridgeに行くことにした。Breakneck RidgeTrailはHudson Highlandsで最も険しくて人気のコースだそうだ。

Breakneck Ridge駅を発車するMetro North車両 Breakneck Ridge駅を発車するMetro North車両

Grand Centralで切符とお昼を買い、30番ホームに向かうとハイカーらしき人たちが吸い寄せられるように乗り場に集まっていく。MTAのBreakneck Ridgeという駅があるのだが、ここはManitou同様、週末のみ一日2往復が停車するだけ。前回で要領はわかったが、列車に乗り込む前に車掌のおばちゃん(ちなみに先々週と同じ人)に訊くとやはり最後尾のドアだけが開くとのこと。けっこう混んでいるので後ろから3両目に座ることにする。

予報では曇りだったが、北の方はちょっとましなようだったので期待していたが、残念ながら雲がけっこう低くBear Mountainの山頂も雲の中。Peekskillあたりから予想通りトイレが混雑するが、このへんも要領がわかってきたので早めに用を済ます。Cold Springを過ぎたあたりからハイカーたちが後方の車両に移動する。思ったよりもさらに人数が多く、30〜40人はいるだろうか。

駅はなんというか板の階段があるだけ。Manitouよりさらに簡素だ。ここまで存在感がないとは。

Breakneck Ridge駅のホーム Breakneck Ridge駅のホーム

降りたハイカーたちは全員が南へ向かって線路脇を歩いている。急峻な稜線をよじ上るBreakneck Ridge Trailの登山口はトンネルのところにあるが、少し手前に北斜面をトラバースするコースもあるのでそちらへ向かう人たちも少しいる。

Breakneck Ridge駅から登山口に向かうハイカーの群れ Breakneck Ridge駅から登山口に向かうハイカーの群れ

トンネルのすぐ脇に登山道はあった。予想に反して道路の西、つまり川側にあって、そこからトンネルの上を越して行く。川に突き出た稜線をきっちりなぞっている形だ。トンネルの上から北の方を見ると線路とハドソンに浮かぶPollepel IslandのBannerman's Castleが見える。

Breakneck Ridge Trail トンネルの上から北方向、Pollepel Islandの城跡が見える トンネルの上から北方向、Pollepel Islandの城跡が見える

ここからすぐに岩登り開始。軍手をして両手両足を駆使しながらじわじわと登る。なにしろ人数が多く、登山道も狭いので必然的に渋滞する。ハードな上りなので酸素補給にはちょうどいい待ち時間だ。

Breakneck Ridge Trail 最初はほとんど岩登り、狭いので渋滞しがち Breakneck Ridge Trail

振り返るとぐんぐん高度を稼いでいるのがわかる。途中展望スポットがいくつもあるので15分おきに岩の上での小休止を挟み、確か40分ほどで概ね歩けるようになる。このあたりになると集団もばらけて歩きやすい。運動靴やサンダルと軽装の人たちもいたが、あんなんでこの先大丈夫なのだろうか。

Breakneck Ridge Trailからハドソン方向 Breakneck Ridge Trailからハドソン方向

上の方はほぼ平らで、小さなアップダウンを繰り返しながらさらに登る。あいにく雲の中になってしまったので、見えるものはすっかり葉を落とした森と枯れ葉、それに岩ぐらい。

Breakneck Ridge Trail稜線上 稜線上

Breakneck Ridge Trail きれいな枯れ葉 きれいな枯れ葉

このあたりはマーカーがこまめに木に打ち付けてあって道がわかりやすい。Breakneck Ridge Trailは白のマーカー、ほかのコースは青、黄色、赤など。わかりやすくてとてもよろしいが、いずれにしろ地図は必須だ。

Breakneck Ridge Trail 青と白のマーカー Breakneck Ridge Trail 青と白のマーカー

青のコースとの分かれ道に着いたのが1時過ぎ。時間から判断して、このままSouth Beacon Mountainを経由してBeaconの街に降りることにした。来た道を引き返して岩場を降りるのは避けたかったが、迂回ルートの所要時間が読めないのでBreakneck Ridge駅に停車する列車に間に合わないと最悪の事態になる。それにここまで来たらCatskills以南の最高峰に登らないわけにはいかない。

分かれ道から少し行ったピークに木製の展望台を発見。残念ながら周りは霧ですぐ近くしか見えない。しかもここで白のマーカーがぱったりと見えなくなる。しばらく前から少し前を歩いていたカップルもそのへんをうろうろして道を探しているようだ。地図をよく見ると道はここからやや東に向かい、そこから稜線上を北に向かうようだ。とりあえずそっちの道を進んでみると、一応木に白や青、赤のペンキが塗られた形跡が時折見える。道なのは確かだし、稜線上だし方角も合っているのでそのまま進む。

これで引き返すはめになったらやだな、と小さな不安を抱えつつ歩いていると突如白と青のマーカーが現れる。あ、これで良かったのか、と安心して白いペンキが見える方に行くと、今度は黄色いマーカーが登場。うむうむ、地図の通りだ、とさらに白のマーカーをたどって行くと、目の前のピークを目指す道がある。ここだな、と登ると頂上に鉄塔が見える。South Beacon Mountainだ。

South Beacon Mountainの塔 South Beacon Mountainの塔

山頂に立つと360度のパノラマが広がる。西の方は雲海が広がっているがそれ以外はけっこう見える。少し晴れてくれてよかった。Beaconという名の通り、ここはその昔は狼煙を上げたりするのに使ったらしい。この塔は火の見やぐらということのようだ。幸か不幸か立ち入り禁止となっている。眺めを楽しみながらしばし休憩。

South Beacon Mountainから北方向、North Beacon Mountain、Shawangunks、Catskillsと見える South Beacon Mountainから北方向、North Beacon Mountain、Shawangunks、Catskillsと見える

South Beacon Mountainから北西方向、Beacon市街 South Beacon Mountainから北西方向、Beacon市街

South Beacon Mountainから南方向 South Beacon Mountainから南方向

東の方に降りる道があり、一応白いペンキのマーカーが見える。その先に見える池はBeacon Reservoirで、この東側を回るとダムがあってそこからは林道経由で下山できる。

斜面を降りるとNorth Beacon Mountainへ向かう道と交差する。右折してすぐに先ほど山頂に向かった道がある。あれれ、やっぱり歩いたコースは本来のコースとは少し違ったのか。ちょっと遠回りしたけどまあよろしい。

Beacon Reservoir Beacon Reservoir

貯水池の周りは雨の後ということもあってけっこう濡れている。水はきれいだ。

ダムから林道を下る。少し行ったところで川があり、ここでFishkill Ridge Trailの白いマーカーを発見。このまま林道を歩いてもいいのだが、どうせだからとこのDry Brook沿いの道を進むことにする。急坂だし濡れているので足下注意。

Fishkill Ridge Trail Dry Book沿いの滝 Dry Book沿いの滝

ちょっと行くと滝がある。冬になると凍結するそうで、アイゼンしてこれを見に来るハイクもありだ。

Fishkill Ridge Trail Dry Book沿いの紅葉 Dry Book沿いの紅葉

高度が下がってくるとまだ紅葉した葉っぱを付けている木がある。この黄色い葉以外はもうすべて落ちているのでやたら目立ってきれいだ。

Fishkill Ridge Trail Dry Book沿いの紅葉 Dry Book沿いの紅葉

前方に貯水施設が見えると登山道の終点、Beaconの住宅地の外れに到着。ここから駅までは町中を3kmほど歩くことになる。PiermontともHaverstrawとも違い、ここはわりと普通の街だ。

Beacon市内を流れる川にあった滝、発電所跡? Beacon市内を流れる川にあった滝、発電所跡?

途中川を渡るが、昔発電所があったのか、人工的に落差を作ってあって廃墟になったレンガの建物なんかもある。ここも紅葉がきれい。

Beacon市内にあったMTA Beacon Lineの線路 Beacon市内にあったMTA Beacon Lineの線路

そのすぐ先には使われていなさそうな線路がある。地図で見るとBeaconから東へ伸び、コネチカット州でほかの線と合流しているようだ。調べたところこれはMTAが所有しているが商業運転はしていないBeacon Lineという線で、終点と思われるDanburyという町には鉄道博物館があるらしい。そのうち鉄子のlulunを連れて行かなければ。

Beaconのメインストリート、その名もMain Streetを西へ歩く。すぐにタイ料理屋とその隣にタイ食材屋を発見。ちょっとうろうろしてからさらに進むと、今度はオシャレなブティックやアンティーク屋が多い。金持ちも住んでいるようだ。Beacon Bagelsでベーグルを買い、Yelpでチェックした店(うまいぐあいにすべてMain Street沿い)を冷やかしながら駅までてくてく。残念ながら狙っていたアイス屋は冬期休業に入ってしまっていた。

ビールを飲めそうなところもないので、駅に向かって5時前の列車に乗ることにする。ホームから西の方を見ていると夕陽が刻々と空の色を変えて美しい。上り列車が入ってくる直前にlulunが撮った写真がこれ。

Beacon駅ホームからの夕焼け Beacon駅ホームからの夕焼け

車窓からもどんどん色濃くなりついてには暗くなる空を見ながら、kameは晩ご飯の候補をリストアップ。タイ食材屋を覗いたからというわけではないが、WoodsideのSripraphaiに行くことに決定。その直後にそうだ、Harlem 125thで降りてハーレムで食べて帰るという手もあったか、と気がついた。次回はそれでいこう。