メキシコ:3日目

1月18日(月):28,727歩

今日は月曜のため、博物館はほとんど閉まっているので、郊外にある遺跡テオティワカンへ足を伸ばすことにした。

まずは地下鉄で長距離バスターミナルのある Autobus de Norte に向かう。

地下鉄の女性および子供の専用エリア 地下鉄の女性および子供の専用エリア

メキシコは人口が多いこともあり、地下鉄のラッシュがなかなかすごい。地下鉄構内を随所で一方通行にして人の流れを制御するように設計されている。人の少ない時間帯はなんで一方通行?と思ったが、ラッシュ時に来てみて必要性に納得。女性と子供の専用車両を設けてあるのもラッシュがひどいからだろう。混雑時はホームのこのエリアには、ロープが張られかつ係員が配置されて、男性が入れないようになる。

今日の目的地、テオティワカンはメキシコシティーの東北約 50キロ、車で1時間のところにあるメキシコでも最古の都市の遺跡。その中の「太陽のピラミッド」は世界で3番目の大きさだとか。

バスの切符 バスの切符

テオティワカンまで路線バスで行くと片道一人34ペソで済む。ツアーバスを利用すると結構なお値段な上に、現地でじっくりと見て回る余裕がない。

車窓から眺める景色が新鮮だった。漂う空気は、知っている国の中ではインドネシアと一番近い気がする。過密大都市だけあって、山の上まで家が建て込んで、まるでモザイクのような眺め。そして、空気がとても乾いている。大気汚染の悪名名高いところで、なかなか見えないという山も、天気のよさと朝は空気のきれいさの幸運が重なったのかよく見えた。とっても気になったのは、時々数字だけの看板があること。電話番号かもしれないが、数字情報しかないのでは何を伝えたいのか見当もつかない。メキシコ人には分かるのだろうか?

バスはテオティワカンよりさらに北に行くので、馴れない観光客ばかりが数人降りる。lulun が席に座ったまま、前の人がはけるのを待っていると後ろの席のおばさんが「あなたはここで降りるのよ」と声をかけてくれる。気さくな人たちだな。

バスを降りて目の前にピラミッドが見えないので、全員がきょろきょろしていたが、死角になっていたところに門番小屋のような入場券売り場を発見。

テオティワカンの入場券 テオティワカンの入場券

バスの中から垣間見たが、近づいてからは木に隠れて見えなくなっていた遺跡が目の前に現れた時は「おっー!」。

テオティワカン テオティワカン

月曜の朝だからなのか空いている。予想以上に広い。真夏に来なくてよかった。現在、発掘されて観光客が歩くことのできるエリアだけでも縦に 5キロほどはある。周りにはいかにも遺跡が埋まっていそうな小山が見てとれる。最盛期には 20平方キロの都市に、20万人近い数の人が住んでいたとか。

忘れっぽいので、テオティワカンの歴史をちょっとだけメモしておこう:アステカよりも前のもので、まだまだ謎の多い都市の遺跡で、100 BC 〜 750 AD ぐらいの間に存在していたらしい。太陽のピラミッドと死者の道は、0 AD 〜 150 AD に造られ、その後どんどん発展していき、膨らみすぎてやがて衰退。

テオティワカン:ピラミッドの装飾 テオティワカン:ピラミッドの装飾

どこまでが修復なのかはわからないが、飾り部分も残っている。

テオティワカン:ルッコラと太陽のピラミッド テオティワカン:ルッコラと太陽のピラミッド

ルッコラがすごい勢いで茂っていた。「ルッコラも新大陸原産?」と気になり調べてみたら地中海沿岸が原産らしい。征服者とともに海を渡ってきたのだろうか。そういえば、ルッコラはマーケットでも見かけなかったが、メキシコ人の好みに合わず食べないのかな?

高さ63m の太陽のピラミッドに上る。先に上った Quetzalcoatl 神殿よりは階段の段差が小さく楽だが、それでも標高2000以上のところでの階段を上がっていくのはハードで休みながら進む。

太陽のピラミッドから見たテオティワカン 太陽のピラミッドから見たテオティワカン

太陽のピラミッドから見たテオティワカン。右手前が太陽のピラミッドの階段。中央に延びているのが死の通り(Avenue of the Dead)。

テオティワカンに入る入り口に続く道のうち 2カ所にはお土産物売りのような店舗が少しばかり並んでいる。でも、飲み物を置いている店は(多分)それぞれの入り口に一軒ずつ。遺跡のあたりにいるのはお土産物売りのみ。お土産でなく水などを売った方がよっぽどよいと思うのだが。レストランは一軒あるのみ。食事のことが気になったので、バスターミナルで食料(緑のモーレと赤いサルチッチャの2種類のペイストリー)を購入しておいてよかった(ピクニックエリアが一カ所設けられている)。みんな食事はどうしているのだろうかと不思議でたまらない。大抵の人が短時間で主要なところを見るだけで帰っていくのだろうか。

昼食後は、太陽のピラミッドの近くには博物館を見に行った。やはりと言うべきか、中で見ている人の数は少ない。

そして、月のピラミッドや住居跡が見られる方に。残念ながら、神殿は修復中だとかで見学できなかった。月のピラミッドの高さは 46m と太陽のピラミッドに比べてかなり低いが、目では 17m も差があるように見えず変だなと思っていたら、立っている場所自体が高台になっているらしい。死者の道が平ではなく、途中何カ所も階段が設けられて上がったり下がったりするので、目がごまかされていたようだ。

テオティワカン テオティワカン(宮殿跡)

宮殿と言っても聖職者の住居だったところらしい。地下に埋もれた部分も発掘してあり中に入ることができるようになっている。

一通り見終わった頃には3時近くになっていた。予想通り、一日たっぷり使ってしまった。帰る前に冷たい物をと思い敷地内に一軒だけあるレストランに寄ってみたら、あまりの暴利さに入るのを中止。売店でアップルジュースを買って喉を潤す。

Lift Clasica 炭酸入りのアップルジュース Lift Clasica 炭酸入りのアップルジュース

来た時の逆方向のバスに乗ってメキシコシティーに戻る。二人とも疲れて、バスの中でぐっすり寝てしまった。目を覚ましたときには地下鉄が延びているあたりまで戻っていた。乗り換えなしでホテルに戻ることができる都合の良い線だっということに気がつくのが遅れてバスターミナルまで行くはめに。再び延々と歩く乗り換え駅を利用して帰らなければならない。

しかし、不運はそれだけではなかった。バスターミナルに到着後、地下鉄の駅に向かおうとすると、制服の女性 2人が近づいてくる。入管の人で、メキシコ人以外のすべてのひとにチェックを入れているらしい。なんと大掛かりな。パスポートと入管書類を見せるようにと言われたが、ホテルに置いてあり持ち歩いていない。物騒なメキシコでパスポートを盗まれたくないのだ。どうやら常に携帯しないといけないことになっているらしい。入管の際にそんな指示は受けていないと反論。とりあえず、lulun はパスポートのコピーを持っていたので、それに加えて入国日や便名を告げ、電話で照会してもらう。数メートル離れたところでもウィーンから来たと言うお姉さんが同じように止められていてた。係員と話をしながら、照会の回答を待つ。なんて効率の悪いことをやっているのだろう。入国審査を受けるときに一言言うなり、目立つように携帯するように指示を書いておけばよいのに。それしても、ターミナルの手前の駅で降りていれば、こんな無駄なことに時間を費やさなくてもよかったと残念。早々にバス降りていた観光客がいたけれど知っていたのか?運がよかったのか?メキシコが警察国家だということを実感した一幕だった。

グァバジュース(Agua の方) グァバジュース(Agua の方)

ホテルの近くまで戻って、ジュースで一息。写真を見ると赤かったり白かったりするし、guayaba と guava は別物?と悩んだりしていた。どうやら、スペイン語の guayaba はグァバのことで、スペイン語には b と v の音の区別のないので他のヨーロッパ言語になったときに表記が v に転じたようだ。そして、種類も多く、赤も白も大きさがちがうのも、どれもグァバの一種らしい。

ルチャリブレのショップ Luis Moyaにあるルチャリブレのショップ

ホテルの近くにルチャリブレのショップがあるのを発見。さすが、人気スポーツ?のひとつだ。もちろん、サッカーのユニフォーム屋もごろごろしてた。

当初、夕食は Cafe de Tacuba でという予定だったが、食事はお薦めではないという情報をふいに kame が思い出したので、慌てて代替案を考える。まず、1860年からの老舗 Hosteria de Santo Domingo に行って入り口でメニューを見たら、めちゃめちゃ高い。そして、ガラガラ(多分、ここは昼食を食べにくるところなのだろう)。パスして、1930年頃からやっている気楽な老舗 Cafe La Blanca で食べることに。その後、Cafe de Tacuba にはデザートだけ食べに寄った。