Bear Mountain:Doodletown 周辺ハイキング

久しぶりの山歩きを兼ねて廃墟めぐりをしてきた。行ってきたのはニューヨークからハドソン川を北上した西岸にある Bear Mountain State Park(ベアマウンテン)という 20Km2 ほどの広さのNY州の公園。紅葉狩り、ハイキング、バードウォッチング、サイクリングなどなどが楽しめるところ。

Bear Mountain State Park Bear Mountain State Park

最初に NY に来てすぐの頃、紅葉狩りで来て以来、サイクリングで来たり、Camp Smith TrailBreakneck Ridge Trail のハイキングの際に対岸から眺めたりと少しずつお馴染みになってきたエリアである。

ペンステーションのバス乗り場 ポートオーソリティのバス乗り場

朝 8:45ポートオーソリティ発のバスに乗り遅れると次は2時間ぐらい後になってしまう。前夜のうちの荷物と着るものを用意して寝たが、朝起きて天気予報をチェックすると、予想気温が大幅に下方修正されている。今日の最高予想気温が7度で、チェックした時点の体感気温はマイナス1度。大慌てで装備変更。手袋に、温かい帽子、フリース。先週は最高気温が30度を超えるからというので、山歩きを中止したのに、変動の激しいこと。バス乗り場に着くと、山歩きの人がぞろぞろ。みなさん、ぬかりなく暖かい装備をしている。

Bear Mountain Inn Bear Mountain Inn 門番の熊さん Bear Mountain Inn

1時間半もかからずに Bear Mountain Inn 前に到着。ホテルだった建物で工事中と書かれて入るのだが、1年半前とまったく変化がないような。再びオープンする日は来ないのだろうか?ここに宿があるとこの近辺の山歩きやサイクリングに便利なのにな。入り口に建っている熊さんの鼻はみんなが撫でて行くようでピカピカ。

駐車場には車がたくさん停まっていて、人も大勢。どうやらクロスカントリーの類の大会が開かれているようだ。Bear Mountain Inn の裏側にあるグランドに設置されたゴールを目指してゼッケンをつけた人たちが山道から次々に現れてくる。

クロスカントリーの大会 ゴールを目指す人たち

我々はと言うと、kame がチェックしてくれていた歩くコースの中から、今日は独立戦争の際 1777年に英軍が通ったルート 1777 Histric Trail の一部を歩くことにした。

1777 Histric Trail 1777 Histric Trail 1777 Histric Trail

途中、数カ所に歴史的説明や地図などの看板が設置されていた。コースには道標(上記写真のバッジ)もあり、ハイキングコース&歴史歩き道として整備されている。

春がきた 春がきた 春がきた

ニューヨークより少々北にある分、春の訪れがちょっと遅れてやった来るのかな。

野生の藤 スイカズラ 金銀花

野生の藤の花やスイカズラ(金銀花)が咲いていた。これはニューヨークと同じだ。

Doodletown の看板 Doodletwon 看板 Doodletown の看板

1777 Historic Trail 上には Doodletown という廃村がある。実はその村が今日の最大の関心事でもあったのだ。しかし、Doodletown の Walking Tour 看板もちゃんとあるのには驚いた。

Doodletown Doodletown Doodletown

Doodletown は18世紀半ばに人が住み始めた村で、当初は鉱山や林業に従事する人たちだったとか。1920年代には教会や学校まであるちょっとした村にまでなったのだが、今では建物は全く残っていない。わずかに石垣などが残されているのみ。それぞれのポイントにパウチッコした説明もあり親切。


Doodletown  新緑 新緑

新緑が綺麗で歩くだけでワクワクしてしまう。

春の黄色い花 春の黄色い花

遠くから見て「菜の花畑!??」と思って近づいたら、やはり違っていた。なんだろう?

春の花

かつて人が住んで、農業をしたり庭にお花を植えたりと人の手が入っていたところなので、植生がただの山とは違う。この花も?

白山吹 ゼラニウム

白い花は白山吹。ピンクはゼラニウム。

Edison Mine Edison Mine Edison Mine

もともと採掘鉱だった Doodle Mine を見に行こうとしたが道がなくなっていてたどり着けず断念。Edison Mine のほうは標識があって見つけることができた。1980年代にトーマスエジソンが土地を買って鉄の鉱脈探しをしたところだそうだ。

なぜ、Doodletown から人が去ったのかを考えながら歩いていて、農業を営んで暮らしを立てていたようなので、炭坑の閉鎖が原因でなさそうだし。冬に大雪になると閉ざされたのかとも思いつつも、道路からさほど離れていないので釈然としないでいた。そこで、帰宅後調べてみた:

1762年から人が住み始めて、1950年代にはほとんど人がいなくなったのだから実に短い歴史の村だった。wiki によると、ベアマウンテン公園を拡張する計画が始まった1920年頃で70世帯が住んでいた。その後土地の買収が進み、1950年代にはほとんどの村人が近隣の村に去ってしまったということだ。立ち退きを拒否していた最後の住人が出て行った(出て行かされた)のは1965年。どんな気持ちで暮らしていたのだろう。

公園のために退去させられたという歴史や、かつてあった建物の説明文が用意されているところが、廃墟としては興ざめ。やはり廃墟に求めるものは別の空気。ただ、20世紀早々にこれだけ大規模な自然のエリアを確保しようとした点はさすがアメリカと関心。

Iona Island Iona Island Iona Island

Doodletown から道路に出ると道をはさんであるのが Iona Island。Doodletown と Iona Island は野鳥の保護区になっている。歩いているとバードウォッチングの人もちらほら。右の画像の木の穴はキツツキの仕業と思われる。下の方にもいくつも穴があいている。

Tulip Tree Tulip Tree Tulip Tree

Tulip Tree(チューリップツリー、百合の木)がたくさん花をつけていた。高すぎて撮影できないので、落ちた花をパシャ。チューリップのような花が咲く。NY に来てから知った花だが、調べたら日本にも結構あるみたい。関西もあるのかな....

桐の花 桐の花

バス乗り場前に咲いていた桐の花。

P1010121.JPG 回転木馬

紅葉の時季は大人気で行列ができていた屋内にある回転木馬。今日は人が少なかった。

帰りのバスは、途中から次々に人が乗り込んできて、立ったままの人まで。ハイウェイを走るのに立っている客がいて構わないんだ!日本とは規則が違う。どうやら週末に近郊に住む親元のところに帰省してまたマンハッタン方面に戻って行くという人が多いようだ。

帰りは例によってマンハッタンに入るトンネルの手前で渋滞。2時間ほどかかる。これでも早い時間のバスに乗ったからまし。次のバスだとひどいことに。

夕食は、久しぶりにヘルズキッチンの Won Dee Siam で食べることに。

ハイキングというほどでもないが、気持よい散歩ができた。今日の歩数28,000歩。