Richard Thompson Bandコンサート

リチャードおじさんを観たのは記録によるとちょうど一年前。15年連続で秋にプリンストンでのギグを入れていると言っていたので、lulunがオフィシャルサイトをチェックするようになったのだが、2010年はどうもその気配がない。そのかわりバンドを伴ってのライブがマンハッタンである。

金, 2010-10-29 16:24 - The Richard Thompson Band
at Town Hall (123 W 43rd St)
中央、前から14列目。手の見える距離だった。The Richard Thompson Bandat Town Hall (123 W 43rd St)中央、前から14列目。手の見える距離だった。
チケット

土曜日なので昼寝から起きてゆっくり家を出て、Heartland Breweryでビールとバーガーでコンディションを整えてすぐ隣のThe Town Hallへ。既に開場になって観客がゆっくりと中に入っていっていることろだった。

土, 2010-10-23 19:46 - The Richard Thompson Band
at Town Hall (123 W 43rd St)
8時開演長蛇の列。ポスターはないけどThe Richard Thompson Band at Town Hall (123 W 43rd St) 8時開演長蛇の列。ポスターはないけど
The Town Hall

内部は比較的シンプルな古い劇場で、ステージから客席までの距離が近い。13列目だが思ったよりも近いのでちょっと嬉しい。ステージのセットを見ると5人編成のようだ。最近はずっと4人だったのでちょっと驚きだ。

土, 2010-10-23 20:02 - The Richard Thompson Band
at Town Hall (123 W 43rd St)
The Richard Thompson Bandat Town Hall (123 W 43rd St)

席について間もなく照明が暗くなり、リチャードおじさんたちが登場。相変わらず黒服にベレー帽という出で立ちで、ギターは水色のストラト。初めて見るギターだ。最近よく使っていた緑色のストラトとテレキャスの間の子みたいなギターは途中ちょろっと使っただけで、終盤は白いテレキャスというこれまた意外な展開。

いきなり始めた曲は「ん?これなんだ?」という聴いたことのないもの。二曲目も知らない曲だ。あとになってわかったのだが、夏には全曲ライブ録音のアルバム、Dream Atticを出していて、そいつを通して演奏しているのだった。どうりで知らない曲ばかりのはず。不覚だ。ほかの観客もちょっと意表をつかれたようで、特に一階席の前の方の客の反応が悪い。リチャードおじさんはそれが不満そうで客を冷やかしているのだが、それでも反応は変わらない。

新しい曲ばかりなのでそれもある程度は理解できるが、後方から見える頭頂が露出していたり白かったりするの頭がほとんど動かず、あまり楽しそうに見えないのだ。せっかくいい席なのにこれはどういうことか、と考えたら、きっとスポンサーか何か関係者が配ったチケットで来ている人たちなのではないか。一見同じような客層に見えるが、このへんがプリンストンとマンハッタンの違いなのかもしれない。盛り上がるのは派手なギターソロの時だけ。前作のSweet Warriorが良すぎたのもあるが、Dream Atticの曲はちょっと地味な感じがするのでそのせいもあるか。

全13曲が終わったところで第一部が終了。まだバンドがステージにいるのに客が席を立ってどっと外に出る。みんなビール飲んでるからトイレに走るのか、と思ったが、どちらかというとさらにビールの補給に向かっているようだ。

土, 2010-10-23 21:46 - The Richard Thompson Band
at Town Hall (123 W 43rd St)
休憩時間The Richard Thompson Bandat Town Hall (123 W 43rd St)休憩時間

休憩中にステージの前まで行って機材を見ていると、「あのアコギは何かな?」と話しかけてくるおじさんがいたりしてちょっと楽しい。リチャードの足元に第二部の曲目を書いたあんちょこがあったので慌てて目をそらして席に戻った。

第二部の頭もいきなり知らない曲。あれれ、話が違うぞ、と思ったらどうもフェアポート時代のTime Will Show the Wiserという曲。次にようやくYou Can't Winで知っている曲になった。ここからはOne Door Opens、Al Bowlly's in Heaven、I'll Never Give It Up、Wall of Deathと続いて最後はお約束のTear Stained Letter。第一部が長かった分こちらはあっさり終わってしまった感がある。

アンコールにはまず息子のTeddy ThompsonとのデュエットでPersuasion。これはやっぱりな、という感じだが、テディの声の良さは予想以上だ。半分はリンダの遺伝子を受け継いでいるだけのことはある。次は地味だが美しいTake Care the Road You Choose、そして締めにはMan in Need。こうして振り返ってみてもやっぱり地味だな。セットリストを見てもやっぱり地味。

終わってみたら11時。けっこうサービスしてくれたわけだ。元気そうなリチャードおじさんを観られたのは嬉しい。長年組んでいるだけあってバンドとの息も合っているし、それぞれがなかなかの腕で見ていてけっこうスリリングだ。ただし新加入のバイオリンの人だけはちょっと実力もセンスもついていっていない。今後に期待かな。lulunは初めて見たソロの印象が強烈だったようで、今回はちょっと物足りなさそう様子。次は3月にまたプリンストンに来るから、その時はどんなショーになるか今からちょっと楽しみだ。