Crosby, Stills & Nash at Beacon Theater

CS&Nは6月にAtlantic Cityで観ているが、カジノでのライブは極力避けるべし、という教訓を得たのもその時だ。今年のCS&Nツアーは1月から10月までという長丁場で、NY市内と近郊だけでも3ヶ所でギグがあるのだから老体にさわらないだろうか、と心配するほどだ。その締めくくりがBeacon Theaterで、確か5日間連続のショー。行かないわけにはいかない。

金, 2012-10-19 19:34 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
開演前のステージ

金曜日の晩、Chirping Chickenで腹ごしらえをしてからBeacon Theaterに向かう。ダフ屋もけっこう出ているし、7時過ぎなので客がどんどん会場に吸い込まれていくところでなかなかの賑わいだ。入り口ホールは相変わらずバーとグッズ売り場に群がる人たちでこちらも大賑わい。人混みをかき分けて二階へ向かう。建物には入れるがまだ会場は準備中で、廊下で待っている人たちが多い。

金, 2012-10-19 19:24 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
グッズ売り場

7時半になってドアが開き、係員にチケットを見せると「いい席ね」と3列目の中央に案内される。距離はあるがステージがよく見える。正面に近いので音も良いだろう。これはこれで正解だったか。

金, 2012-10-19 19:34 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
豪華な内装

二階席からの眺めは初めてなのできょろきょろ。豪華な内装は天井にも。

金, 2012-10-19 19:35 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
二階席の天井

そうこうしているうちに客席が埋まり、8時過ぎに元気そうなCS&N登場。オルガンが一人増えている以外は今までのメンバーと同じで、一体感のあるサウンドは健在だ。一曲目のCarry Onは前回と同じ。ナッシュが今日はこのツアー82回目のギグだと言っている。そんなにやってたのか。若くてもロード暮らしは辛いはずだけどたいしたものだ。

金, 2012-10-19 20:18 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Crosby, Stills & Nash

2曲目はナッシュのPre-Road Downs。あとでsetlist.fmを見たらほかの日にはここにChicagoを持ってきたりしていたのでlulunが悔しがっていた。最初の方はクロスビーのLong Time GoneやスティルズのSouthern Crossが大受けしていたのに対し、ナッシュへの声援が少なめだったのがkameとしてちょっと不満。ここでChicagoをやっておけば、と思ってしまう。

金, 2012-10-19 20:21 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Crosby, Stills & Nash

セットリストはけっこうちょこちょこ変えているようで、ショーの途中に気が変わったりもするのでローディーは大変だ。事実ちょっともたついたギター担当に「今度ヘマしたらニール送りにするぞ」と言って脅している。クロスビー曰く、「ニールのとこに行くとみんな聾になって帰ってくる」。

金, 2012-10-19 21:56 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Crosby & Nash、確かLady of the Islandを演奏中

Wikileaksに機密情報をリークしたBradley Manningの歌、Almost Goneの前にナッシュは「本当のことを伝えると褒められるって言われたもんだけど」「ブッシュなんかは自由の身なのに」と相変わらずシンプルで力のあるメッセージを語る。会場からはためらいがちな拍手と数人のブーイング、あとはやや困惑した沈黙に迎えられる。構わずAlmost Goneを歌って、スティルズのBluebirdを挟んで今度はMilitary Madness。やってくれるじゃないか。あとでわかったがステージにはObamaステッカーが貼ってあるアンプがあった。「歌うのはほとんどラブソングだから、なんで社会派バンドだっていわれるのか」とクロスビーがうそぶいていたが、そりゃそうだろ、反戦ソングだらけのツアーをやったりしたんだから。しかもまだブッシュ時代に。

金, 2012-10-19 22:56 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Stills & Nash

Love the One You're Withをやって中休み。ここまでで既に大満足だが、本当にすごかったのは後半。出だしはアコースティック主体で「静かめの曲をやってみる」とHelplessly Hoping、Lady of the Island、ディランの Girl From the North Country。圧巻はGuinnevereで、クロスビーのギター一本とクロスビーとナッシュの声だけなのだが、二人のハーモニーは美しくも圧倒的なパワーがある。このへんまで来て実はわかってしまったのだ。非常に言いにくいことだが、スティルズの声は無いほうがいい。この日は確かにイアピースの調子が悪くて苦労していたようだが、二人だとクリアなハーモニーなのにスティルズが加わると急に濁るのだ。スティルズの音程の揺れは確か日本で観た時にも気になったのである程度はやむを得ない。これならCrosby & Nashの方が、いや、でもスティルズがいなかったらあれもあれもあれも聴けない、とハムレットの気分。そうだ、バックのうち4人も歌えるので任せちゃってスティルズには口パクでいいんじゃ、などと失礼なことも考えた。

金, 2012-10-19 22:56 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Crosby, Stills & Nash

ようやくナッシュが盛大な拍手を浴びたのがCathedralで、このあたりから49 Bye-Byes、Our House、Almost Cut My Hair、Wooden Shipsとクライマックス。観客も大喜びだし本人たちも満足そうだ。

金, 2012-10-19 22:58 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
機嫌のいいナッシュ

アンコールにはTeach Your Children。場内はもちろん大合唱。続いて期待通りJudy Blue Eyes。本当に満足そうにステージを去った男たちは、率直に言って実にカッコいい。日によってはアンコールを端折ることもあったようなので今日は機嫌が良かったようだ。良い観客と一緒に観ることができて良かった。

金, 2012-10-19 23:00 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
Judy Blue Eyesを演奏する3人

金, 2012-10-19 23:10 - Crosby, Stills & Nash at Beacon TheaterCrosby, Stills & Nash at Beacon Theater
ステージを去る男たち

Crosby, Stills & Nash Setlist Beacon Theatre, New York, NY, USA, U.S. Summer Tour 2012